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Making Real Tissue Reality

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Making Real Tissue Reality

ネットモールド法による
3D細胞ブロック作製

細胞が元々持っている性質を有効に活用した手法。

ネットモールド法とは:
特許技術「ネットモールド」を利用したシンプルで現実的な細胞融合手法

ネットモールド法は細胞がもともと持っている「細胞同士で接着しようとする」性質を最大限利用した、大変合理的な手法です。

​ネットモールドとは網目状に組み合わされた鋳型を意味します。網目は細胞の塊(スフェロイド)が通り抜けられない程度の細かさで設計されています。その網目状の鋳型の中にスフェロイドが保持された状態で培養することで、細胞同士が融合し、組織化します。

これまでのバイオインク(細胞を含んだゲル等)を利用した吐出型3Dバイオプリンターとは異なり、細胞同士の接着が密であり、細胞自らが産出するコラーゲンなどで組織化することで、より自然な3D細胞組織となります。

ネットモールド法で作製された3D細胞ブロックや細胞チューブは、縫合に堪える十分な強度を持ち、さらにTGF-B1などのサイトカインも産出します。

この技術は接着性の細胞であれば動植物を問わず有効です。

動物実験などの代替、不妊治療用途、人工臓器用途、フード用途など多岐にわたる応用用途が期待されています。

Net Mold Process1.png
テクノロジー
動画

動画

​ネットモールド法の概要

培養鶏肉(50x50mm)
​現時点では食用ではありません

プロセス

プロセス

Net Mold Process2.png

ステップ1:スフェロイド作製

​新開発のディンプルプレートで、数千個単位のスフェロイドを一括で作製できます。

​スフェロイドはいわば「中間素材」なので、ネットに濾しとられるサイズであれば形状は問いません。

​ステップ2:スフェロイド投入&培養

スフェロイドをピペットで、ネットモールドのキャビティに投入します。

​その後、培地内で3週間程度培養します。

ステップ3:ネット抜去

網目を通して培地が細胞に接し続けることで、良好な培養環境が維持されます。

 

​投入されたキャビティの形状の中で、細胞同士が接触し、ECMを産出しながら組織化します。

​細胞ブロックは、ピンセットでの取扱いや、縫合が可能な強度を持ちます。

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スフェロイド投入.png
TissuebyNet-Fibroblast-light.jpg
製品

製品

受託製造

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お客様から細胞、培地を提供いただき、弊社で細胞ブロックを作製します。

​線維芽細胞、MSCでは作製可能ですが、他の細胞種はご相談ください。

論文

Development of a Self-Assembled Dermal Substitute from Human Fibroblasts Using Long-term Three-Dimensional Culture

Takashi Nakano, Hiroki Yamanaka, Michiharu Sakamoto, Itaru Tsuge, Yasuhiro Katayama, Susumu Saito, Jiro Ono, Tetsuji Yamaoka, and Naoki Morimoto  Published Online:13 Sep 2023https://doi.org/10.1089/ten.tea.2023.0109

 京都大学大学病院形成外科 森本尚樹教授、仲野孝史特定助教、国立循環器病センター ​生体医​工学 山岡哲司部長 で行った研究です。ネットモールド法のを用いて作成した細胞ブロックをマウスに移植し生着を確認した論文です。​今後、臨床に細胞ブロックが使われる際の礎となる内容です。

Bioengineering of a scaffold-less three-dimensional tissue using net mould Katsuhisa Sakaguchi1, Yusuke Tobe2, Jiayue Yang2, Ryu-ichiro Tanaka3, Kumiko Yamanaka4, Jiro Ono5 and Tatsuya Shimizu6, 2021 Biofabrication, https://doi.org/10.1088/1758-5090/ac23e3

 早稲田大学理工学術院 大学院先進理工学研究科 准教授 坂口勝久先生が、東京女子医科大学先端生命医科学研究所で行った研究です。ネットモールド法の基礎的な原理を証明した論文です。

A Net Mold-based Method of Biomaterial-free Three-Dimensional Cardiac Tissue Creation. Bai, Y., Yeung, E., Lui, C., Ong, C.S., Pitaktong, I., Huang, C., Inoue, T., Matsushita, H., Ma, C. and Hibino, N. (2018). Tissue engineering. Part C, Methods (2019).

 ジョンホプキンス病院小児心臓外科 日比野成俊先生(現:シカゴ病院)のラボで行われた研究です。NETT法の有用性を包括的に証明しています。

 「iPS由来心筋細胞を使い、NETT法を用いて「拍動する心筋パッチ」を作製。心筋パッチの厚さは約750umと厚く筋線維の特徴がみられ、内部までコラーゲン発現しており、全体が協調して拍動がみられた。更に人工的に心不全を起こしたラットの左心室に心筋パッチを移植することで、EF(駆出率)が優位に改善することがみられた」

A Net Mold-based Method of Scaffold-free Three-Dimensional Cardiac Tissue Creation. Bai, Y., Yeung, E., Lui, C., Ong, C. S., Pitaktong, I., Huang, C., ... & Hibino, N. (2018). JoVE (Journal of Visualized Experiments) 138 (2018): e58252.

 ジョンホプキンス病院小児心臓外科 日比野成俊先生(現:シカゴ病院)のラボで行われた研究です。

 バイオマテリアルなどの補助材料を使わずに、NETT法でを用いて細胞だけで3D心筋パッチを作製するプロトコルを紹介しています。NETT法により 厚みがあり大型で強度もあり、機能性に優れた3D心筋パッチが作製できることを示唆しています。

会社情報

お問合せ

チーム

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会社情報

会社名:  ティシューバイネット株式会社

本社・ラボ:〒355-0344 埼玉県比企郡ときがわ町日影1350-4

社長:   大野次郎

​設立:   2018年5月

資本金:  1,000万円

​沿革

2017-6  個人事業創業

2018-5   ティシューバイネット株式会社設立 (社長:大野次郎、資本金5百万円)

2018-7   東京女子医科大学と共同開発契約締結(2020年3月終了)

2019-1   経産省「始動イノベーター」採択シリコンバレー派遣

2019-8   早稲田大学と共同開発契約締結(2020年3月終了)

2020-4   東京都荒川区に自社ラボ開設

2020-5   資本金1,000万円に増資

​2020-9      培養肉開発のダイバースファーム㈱を日本料理店「雲鶴」と共同創業

​2020-10 東京大学医学部付属病院と共同開発契約締結

2020-12 京都大学医学部形成外科及び国立循環器病研究センターと共同開発契約締結(培養皮膚の開発)

2022-10 埼玉県北本市に移転

2024-5      埼玉県比企郡ときがわ町に移転

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jiro.ono@tissuebynet.com

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